デジタルサイネージ広告のビジネスモデル


デジタルサイネージは広告分野においても広く利用されています。

従来のポスターや看板と比較して、さまざまなビジネスモデルに利用されています。

ここでは、こうしたデジタルサイネージ広告のビジネスモデルについて、詳しく解説します。

デジタルサイネージ広告のビジネス・活用モデルの種類

ここではまず、デジタルサイネージ広告のビジネスモデルについて、それぞれの種類ごとに解説していきます。

1.広告モデル

デジタルサイネージの広告モデルは、ロケーションオーナーもしくはメディアオーナーが、広告を受注して配信することで得られる収益を目的とした、ビジネスモデルです。

駅の中に設置されているディスプレイや、ビルに設置された大型のビジョン、車内に設置されたディスプレイなどで広告を流し、広告費による収入を獲得しています。

2.販促モデル

デジタルサイネージの販促モデルとは、商業施設などで販売促進活動のために利用されているモデルのことです。

特定の商品を、力を入れて販売したい時に使用されることもあります。

店舗で実施しているキャンペーンなどプロモーション目的でも使用されていて、デジタルサイネージが低価格で導入できるようになるにつれて、こうした販促方法で使用されることが増えています。

3.インフォメーションモデル

デジタルサイネージのインフォメーションモデルとは、各種の情報を提供するためにサイネージが利用されるモデルのことです。

交通機関などで使用されることが多く、鉄道や飛行機などの運行情報を表示したりします。

他にも商業施設などでフロアの情報を案内するなど、利用者のための情報配信としてデジタルサイネージが使われています。

4.空間・環境演出


画像元:PR TIMES

デジタルサイネージには、空間や環境を演出するためのビジネスモデルもあります。

商業施設だけでなく、公共施設などの空間を演出するためにも活用することが可能で、1度設置してしまえばコンテンツを変えるだけで変化のある演出を行うことができます。

空間演出などのために建物の一部を建て替えたりするためには多額の予算や費用がかかりますが、デジタルサイネージを使用すれば簡単に毎回新鮮なイメージを作り出すことができます。

デジタルサイネージ広告のロケーション

デジタルサイネージのロケーションとしてデジタルサイネージコンソーシアムが以下の14の業態を大分類として定義しています。

  • 商業施設:複合商業施設/商店街/地下街など
  • 店舗:アパレルショップ/スーパー/ドラッグストアなど
  • 外食産業:ファミリーレストラン/カフェなど
  • サービス:美容院/エステティック/旅行代理店など
  • 一般公共施設:競技場/イベント展示会場など
  • アミューズメント施設:ボーリング場/パチンコホール/ゲームセンターなど
  • 企業:一般企業/工場/複合オフィスなど
  • 医療/福祉:病院/クリニックなど
  • 教育機関:大学/学習塾/カルチャーセンターなど
  • 交通分野:鉄道/バス/タクシー/高速道路など
  • 自治体施設:市役所/警察署/税務署など
  • 公共施設:ホテル/遊園地/市民体育館/図書館など
  • 金融機関:銀行/郵便局/証券会社など
  • 野外施設:公園/観光地/交差点など

デジタルサイネージはあらゆるロケーションで使われており、ロケーションに応じた広告の配信などが可能になっています。

デジタルサイネージ広告の事例

ここではさまざまな場面で活用されているデジタルサイネージ広告の具体的な事例について、詳しくご紹介します。

1.JR東日本の電車内広告

デジタルサイネージ広告の代表的な活用事例として紹介できるのは、JR東日本の車内広告です。

JR東日本では、首都圏を走っている主要な9つの路線の車両に、映像を流すことができるビジョンが設置されています。

こうしたビジョンを使用して、さまざまな企業の広告などが流されています。広告だけを流す方法の他に、ニュースや天気予報などのコンテンツと一緒に流すことができる方法もあり、電車に乗っているより多くの人にプロモーションしたい場合などに活用できます。

各路線ごとに単線での販売もおこなわれているので、ターゲットとする消費者が多く利用している車両を選んで、広告を流すこともできます。

2.タクシー車内のデジタルサイネージ広告

タクシーの車内にデジタルサイネージを設置して、広告ができるようにしている会社もあります。

数万台規模でサイネージを導入している会社もあり、これらのサイネージで一斉に広告を流せば、大きな広告の効果が期待できるだけでなく、特定の地域を走っているタクシーに絞って商品などの広告配信をすることもできます。

こうした企業では東京や大阪などの大都市を中心に全国の主要な都市にサービスを展開しています。

タクシーを利用する人の平均的な乗車時間は18分ほどなので、その間にしっかりと広告を見てもらうことができます。

デジタルサイネージ広告の活用のポイント

ここからは、デジタルサイネージ広告を活用する際に、おさえておいた方が良いいくつかのポイントについて、解説していきます。

1.目的、評価基準の明確化

デジタルサイネージを利用した広告を効果的におこなうためには、目的や評価基準をまず明確にしておく必要があります。

誰が誰に対してどのようなことを伝えるのかということを、事前にしっかり決めておくことが重要です。

それがデジタルサイネージでなければ実現できないことであるかどうかも、確認をしておく必要があります。

2.デジタルサイネージ以外の広告との組み合わせ

デジタルサイネージ広告を効果的に活用するためには、サイネージ以外のものと組み合わせることも重要です。

ペーパーメディアやインターネットなどを一緒に活用することで接触頻度を上げることで、より効果的なプロモーションをすることが可能です。

3.デジタルサイネージの得意・不得意の把握

デジタルサイネージ広告をおこなう時には、サイネージの得意とすることと不得意なことを、あらかじめ把握しておく必要もあります。

サイネージの得意なこととしてあげられるのは、そのロケーションで複数の人へ一度に情報を発信できることです。

逆にサイネージが不得意にしているのは、多くの情報を伝えることです。

多くの情報を伝えるためには、例えばスマホでサイトに誘導するなど、得意・不得意を把握したうえで適切な広告を考える必要があります。

デジタルサイネージ広告はポイントをしっかりおさえたうえで実施を

デジタルサイネージはさまざまなビジネスモデルで活用されています。

広告収入を得るために利用されることもあり、販売促進のためにも利用されています。

デジタルサイネージ広告を活用したい場合には、各種のポイントをしっかりおさえたうえで実施することが重要です。
 

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