2022年最新のデジタルサイネージの動向をご紹介


普段の生活の中で、屋外の看板広告をはじめ、電車内やタクシー車内、スーパーやショップ、待合室まであらゆる場面でデジタルサイネージを見かけることは当たり前になりつつあります。

情報のデジタル化を促進するデジタルサイネージは、普及するにつれ新たな活用が試みられています。

ここでは様々な技術と共に進化しているデジタルサイネージの最新の動向について紹介してみたいと思います。

センシングサイネージ技術を活用したサイネージについて


画像元:大日本印刷株式会社

デジタルサイネージとは、デジタル技術を活用した屋外広告のことです。従来屋外では立て看板などが中心で、ビルや駅など人流が活発な商業施設などが圧倒的でした。

公衆が集まり、まとまった数の人に目に留まる機会を期待できるからです。しかし最近では汎用的に訴求するよりは、利用者の属性を瞬時に分析し最適化された広告内容を表示することが技術的に可能になりました。

それがセンシングサイネージ技術と呼ばれるもので、センサーやカメラで画面を目にする人の属性を分析し、システムがより効果的な広告配信を行っています。

トイレの長時間利用抑制サービス


画像元:PR TIMES

デジタルサイネージを実装したシステムのひとつに、渋谷ヒカリエ内のトイレに設置されたトイレの長時間利用抑制サービスを上げることができます。

これはAIとIoT技術を活用して、あらゆる分野の空き情報を提供する、スタートアップ企業株式会社バカンが開発、実用化したシステムです。

このシステムを導入することで、お客様は手元のスマートフォンを通じて、トイレの空き時間や状況を把握できるという特徴をもっています。

この活用を通じて、トイレの混雑抑制や屋内店舗への回遊性をあげるなどのメリットが期待できます。さらに個室内に接地されたサイネージを通じてトイレの長時間利用を抑制することも可能です。

広告をNFT化してデジタルサイネージで配信


画像元:PR TIMES

暗号資産を実現させたブロックチェーン技術を活用したNFT技術の発展と商業レベルでの実用化は世界的に注目を集めているジャンルで、今後のマーケットの急成長が期待されます。

従来はインターネット上のデジタル情報は、コピーとオリジナルの境界が曖昧でした。独自性や先進的なデジタル情報も、容易に複製できたからです。

NFTではオリジナルを確認できるデジタル上の台帳技術が完成することで、起源を確認することが可能になりました。

NTTドコモや電通などの企業がタッグを組み、表参道においてNFT技術を活用して屋外広告をNFT化し、デジタルサイネージでの広告配信の実証実験を実施しています。

冷蔵庫へのサイネージ


画像元:Cooler Screens

広告媒体からは無縁と見られていた冷蔵庫もデジタルサイネージを利用できる潜在力の高さが注目されており、海外のCooler Screensが小売店にある冷蔵食品のガラス扉にデジタルサイネージを設置するなど展開しています。

ディスプレイ上部には、そこに居る人を撮影するカメラが内蔵され、庫内には商品の在庫状況を把握するカメラが設置されています。

デジタルサイネージにより、目の前に居る人にとって最適の商品の販売促進に活用できるだけでなく、センシングによりその場にいる人の、年齢や性別・気温や湿度などのパラメーターの変化により表示内容も変化させることが可能です。

加えて冷蔵庫内部の在庫切れ商品の関知や、POSレジシステムと連動し販売価格を変化させて表示することも可能です。

注目を集めるフレキシブルLEDビジョン


画像元:PR TIMES

デジタルサイネージを設置する場合、設置するために一定のスペースの確保が必要でしたが、それを解消するフレキシブルなディスプレイを採用したデジタルサイネージも出始めています。

フレキシブルLEDビジョンは薄く、さらに折り曲げることができるのが最大の特徴で、柱や曲面のある部分に合わせる形で設置することが可能です。

折り曲げられるという特徴を活かし、コンサートやイベント会場などで今までのデジタルサイネージではできないような表現・演出にも活用されています。

衛生面での安心感が高い、非接触タイプのディスプレイ


画像元:シャープマーケティングジャパン株式会社

昨今飛躍的に普及を魅せているのが、タッチパネル方式のデジタルサイネージです。

利用者はパネルをタッチするだけで、必要な情報を得ることができます。

しかしコロナウイルスの影響により、「非接触」のニーズが急増することになりました。

なかでも商業施設や公共施設のタッチパネルは、不特定多数の人と接触を媒介するので、感染リスクが強く意識されています。

そこでタッチパネルの双方向性という良さは残しながら、接触する必要のない非接触型のディスプレイが登場しています。

非接触型ディスプレイの導入は、衛生対策をしっかりしていることをアピールでき、企業イメージのアップも期待できます。

デジタルサイネージの技術はさらに広がりを見せる

2022年のデジタルサイネージの最新の動向と、各企業で実用化されている事例についてご紹介してきました。

デジタルサイネージは設置場所や機材に応じて様々な表現が可能な技術として今後の成長が期待されています。

新たな広告手法で、今後もデジタルサイネージはますます注目を集めるはずです。

クライドのデジタルサイネージソリューション「VIFT」

弊社ではデジタルサイネージソリューション「VIFT」を提供しています。

都内を中心としたオフィスビルのエントランスやエレベーター、ビジネスパーソンが多く集まる喫煙所などに設置されたデジタルサイネージから、御社の訴求に合わせたターゲットへの広告配信が可能。

また、デジタルサイネージの設置ができるロケーションオーナー様にはデジタルサイネージ広告のシステム導入からマネタイズまで一気貫通したソリューションを提供しています。

ご興味のある方はこちらよりお問い合わせください。


お問合せ

関連コラム